何かをする時、それが仕事でもスポーツでも、どんなことをする時にも必要なものがある。
それは、必殺技だ。
今回はこの「必殺技」の重要性について、声を大にして伝えたい。
何故なら、これがあるかないかで、全体の流れも、心の状態も、もちろん後の結果も、すべてが変わってくるから。
でも実は、この必殺技の重要性には意外とみんな気付いていない。
だからこそ、指導者やリーダーの皆さんにはその重要性を意識してチームを育ててみてほしい。
例えばスポーツ。
野球のバッティングで、自分でどんな球を打つのが得意なのかが分からなければ、ただストライクゾーンに来た球を打つか、難しい球にも手を出してしまうかもしれない。
なぜそうなるのか?
答えは簡単。
打つ球が絞れていないから、手を出す範囲が広くなっちゃうんだね。
それは良くない。
だって上手くいく確率が低くなってしまうから。
下手な部分にも手を出しちゃうもの。
でももしも逆に、手を出す部分を絞ることができたら?
まずはそのコースの球だけを練習すればいいよね。
そして他のコースの球が来た時にも焦らずに見逃すことができるよね。
だってそこは見逃すって決めてるんだもん。
それで、一つのコースが上手くなったら、次に別のコースを練習に追加すればいい。
そんなふうに、自分が上手く出来る部分(必殺技)を一つずつ作りながら、毎回しっかりとそこに絞っていくことで、無駄なく、パフォーマンスもしっかりと高めることができる。
さらに、必殺技を決めれば、
それを活かすためにはどうするか?
それを攻略された時にどうするか?
などの次への戦略も考え始めることができる。
必殺技を決めて絞れば、その他のことをどうすれば良いかがハッキリと見えてくるんだ。
ここが、「何でもまぁまぁ上手いけど、まぁまぁで終わるチーム」と「勢いに乗って大きな結果を残すチーム」の差が出るところだ。
強いチームには得意技や決め技がある。
そして得意技を活かすための練習をしている。
ピンチになっても「俺たちにはあれがあるから大丈夫だ」と思える。
これは仕事でも同じだ。
色んなことを平均的にこなすことを目指すよりも、何か一つだけをまずはハイレベルに出来るようにしておけば、そこでは他人に負けなくて済む。
だから不得意なことがあっても、「できない奴」ではなく、「あれは上手いけどこれは下手」という評価になって、そこまで自信を失わずに済む。
そして得意分野になれば「出来る奴」だ。
どんなことでも、まずは自分やチームの必殺技をどれにするかを決め、そこにエネルギーを注ぎ、それを活かすためには何を準備すればいいのか?を考える。
それを是非やってみてほしい。
きっと大きな自信と安心感を育てることができるはず。
事実、私もこの方法で安心感を得ながら仕事の成績を上げていたので、効果は実感済み。
それではまた!!