「目標を作りましょう!!」
と言われてちゃんと目標を作ったけど、それが達成されたことがあんまりない…
なんて思っている方、多いんじゃないでしょうか?
今回は、私が経験してきた中で「あ、これなら達成できちゃう」と感じた、成功しやすい目標設定の方法を紹介します。
これは長年色んなことを実践してみて気付いた方法なんですが、けっこう簡単です。
でも実は、多くのコーチが見落としがちだと思います。
目標設定の方法を流れで書いていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
あなたも一気にゾーン
に近い状態に入れるのではと思います。
それでは行きましょう!
もくじ
手順1.まず結果の目標を決める。
まずは普通通りに目標にしたい結果や、理想などを考えてみてください。
分かりやすいのは、「いつまでに、こうしたい。こうなりたい。」という感じです。
例えば、
●1年後の3月30日までに、小説の賞を獲る!
●2021年の夏の甲子園に出場して皆で喜ぶ!
など、具体的に考えて決めてください。
ここでのポイントは、期限と、どんなレベルなのかなどをしっかりと考えることです。
手順2.そこまでに必要なことをリストアップする。
次は、先ほど考えた「結果の目標」を達成するのに必要なことをリストアップしてください。
ここも具体的にです。
上の例で言えば、
<小説の賞を獲る場合>
●1年間で新しい小説を3作品書きあげる。
●表現力を磨くスクールに通う。
<甲子園に出る場合>
●1年間でホームランを20本打てる4番バッターになる。
●守備ではエラーをしない技術をつける。
●塁間を○.○秒で走り、盗塁数は年間30を達成する。
という具合でしょう。
多分、もっとたくさんのやるべき事があると思うので、リストアップしていきましょう。
そして、これらの中でも最優先に大切だと思うことを1つ決めてください。
やることリストを作るのは大切ですが、その中でも重要なものを見分け、そこにエネルギーを注ぎ込むことが必要です。
他を捨てる訳ではなく、まずは順番にするという考えで良いと思います。
部活動のようにけっこう時間があるのであれば、1つではなく、いくつかにしても良いです。
手順3.行動目標とその期限を決める。
次は、先ほど決めた最優先のことを完了するに必要な行動目標を考え、その期限も決めてみましょう。
こんな感じです。
<小説の賞を獲る場合>
★最優先は1年間で新しい小説を3作品書きあげることに決めたとします。
(行動目標)1作品目を書きあげる。
(期限)3か月後の6月末まで。
<甲子園に出る場合>
★最優先は年間ホームラン20本打てる4番にバッターになることに決めたとします。
(行動目標)まずはホームランの飛距離を練習で打てるようになる。
(期限)2ヵ月後の5月末まで。
という具合です。
もう少し長期のプランを作りたい人は作ってみても良いと思いますが、まずは思いつく行動の目標を決めてみれば良いと思います。
ここでの重要なポイントは、
「自分でコントロールできる行動の目標にする」
ということです。
「誰かに勝つ」とか「何点とる」とかの目標は、自分が頑張っても無理な場合があります。
なので、自分だけで作業できて完了できるもの
にしてください。
それが行動目標です。
手順4.最初に考えた結果目標は忘れる!!
ここがとても重要なところです!!
「え? 結果の目標は忘れるの??」
と疑問に思う人はいると思いますが、
はい!ちゃんと忘れてください!
なんでなんで?
それは、結果を考えることが、あなたがZONE(ゾーン)に入ることを難しくしてしまうからです。
ゾーンに入るためには、「結果」はとても邪魔な思考なんです。
良い小説を書くには、賞を獲ることを意識したほうが良いでしょうか?
いいや、
最高のストーリー、最高のキャラクター、最高のどんでん返し、などを考えるほうに思考を使ったほうが絶対に賞を獲れる可能性は高くなります。
同じく、
甲子園…甲子園…と考えるよりも、
あと5m先に飛ばそう、次は10m先に…、腰をもっとこうだ…。よし、あと少しでホームランだ!
と「動き」などに思考を使ったほうが着実にホームランバッターに近づきます。
結果を意識し過ぎてしまうと、焦りや完璧主義な気持ちが出てきてしまい、着実な行動ができなくなってしまうんです。
すると失敗を怖がり、結果が出てないんだから自分はまだまだだ…と一杯いっぱいになったりして、心が持ちません。
結果目標を作ったのは、「達成に必要なこと」と「行動目標」を明確にするためです。
それが明確になれば、もう結果目標は忘れて良いんです。
手順5.目の前の行動目標に集中する!
最後は分かりやすいですね。
目の前にある、最優先の行動目標だけを見て、そこに集中してください。
もしできるなら、
③で決めた行動目標をもう少し短期で、1日単位などに小さくしていくとさらに集中力は高まります。
例えば、
<小説の賞を獲る場合>
(行動目標)1作品目を書きあげる。
(期限)3か月後の6月末まで。
→今日はお昼までの3時間で5ページ書く!
<甲子園に出る場合>
(行動目標)まずはホームランの飛距離を練習で打てるようになる。
(期限)2ヵ月後の5月末まで。
→今日は筋トレと、昨日より3メートルは飛ばす!
という感じですね。
人は期限が短く、自分でコントロールできるものであれば、集中力を高めることができます。
その瞬間、まさにゾーンに入ることができるんです。
まとめ
どうでしたでしょう?
参考になっていれば嬉しいです。
改めて書くと、この流れです。
手順1.まず結果の目標を決める。
手順2.そこまでに必要なことをリストアップ。
手順3.行動目標とその期限を決める。
手順4.最初に考えた結果目標は忘れる!!
手順5.目の前の行動目標に集中する!
こんな流れで行動していけば、着実に実力をつけながら、気付けば目標を達成できている状態になれる可能性は高いと思います。
もちろん、まずはあなたやその人の好きな事や情熱を感じるものを目標にしてくださいね。
でないと楽しめませんからね。
ではこれを参考に、たくさんの人がよりスムーズに、楽しく目標達成をしていけるのを願っています!
それではまた!
●ゾーンに入ってパフォーマンスを高めたい人
●チームや選手をゾーンに入れたい指導者