あなたは選手たちのモチベーションが上がらなくて困っていませんか?
●なぜうちのチームは盛り上がらないんだろう…
●選手たちからまったく覇気が感じられないんだよな…
●うちの選手たちは積極性が全然なくて…
こんな悩みを持った指導者の方は本当に多いですよね。
でもそんな悩みを解決できるモチベーションアップ法は意外にもたくさんあります。
今回はそんな指導者のあなたへ、とても簡単でシンプルな「心に火をつける方法」をいくつかお伝えします。
すぐに使えるものなので、ぜひ試してみてください。
もちろん、効果が短期で終わるか長く続くかはその後のあなた次第です。
それではいきましょう!
1.過去の悔しい出来事を思い出させる。
人は悔しい体験をすれば、その直後は行動力がグンとアップします。
感情が高ぶるからです。
でもその感情はそこまで持続しません。
また平和な日々に戻ってしまうからです。
でも確かに、悔しさを味わったその瞬間、その直後には、居ても立っても居られないような気持ちになります。
その気持ちをもう一度思い出させてあげてください。
ではどうやって思い出させるのか?
簡単です。
【悔しい体験を思い出させる方法】
●あの時はどうだった?と質問をする。
●その場面をイメトレで再度、体験させる。
●皆でその時を振り返る。
●その時に撮ったビデオを見せる。
このような簡単なことでその時の思いが蘇ってきますので、試してみてください。
2.心を動かす動画を見せる。
「心を動かす」
これがモチベーションの大きなヒントです。
何も変化のない毎日を送っていると、人のモチベーションは自然と落ちていきます。
これは自然のことです。
そういう時にとても有効なのが、「映画やドラマ、ドキュメンタリーを見せること」です。
とても簡単なことですが、これをやらない指導者が多いんです。
夢を叶えた人の多くは、ドラマやアニメを見て夢を目指そうと思ったはずです。
また、有名アスリートの番組を見てそう思った人も多いでしょう。
●スラムダンクを見てバスケを始めた!
●タッチを見て甲子園を目指そうと思った!
●本田圭祐の動画を見て夢を持った!
など、人によって気持ちが高まるものがあるはずです。
そんな「動画」を上手く使いましょう。
人は「目」からの情報のほうが、より心に響きます。そこで喜ぶ姿、戦う姿、悔しくて泣く姿、などのシーンが入っているものを見せましょう。
そうすれば心が動きます。
ぜひ、映像を上手く使ってください。
3.最高の未来を想像させる。
人はほとんどの場合、理想の未来を想像することをしません。
でも逆に、いつも最高の未来を想像している人は、とても幸せな気持ちで生きています。
最高の未来を想像するメリットは、想像しているその時、私たちの身体の中には幸せを感じるホルモンが流れることです。
実際にまだ起きていないことでも、身体はその状態を感じることができるんです。
例えば、映画で楽しそうな場面を見るとワクワクしますよね?
ドラマでヒーローが悪者を倒したらスッキリしますよね?
もちろんそれらは作りものですし、自分の体験でもありません。
でも気持ち良く感じられる。それが人間の身体です。
そして気持ちが明るくなれば、行動力もアップします。
さらにそれが自分にとって最高の未来であれば、自分の目指す道、理想像が明確になり、効果は高まります。
やり方はこんな感じです。
【最高の未来の見せ方】
●達成したい目標を書かせる。
●自分の理想像を書かせる。
●最高の未来について話をさせる。
●イメトレで体験させる。
4.最悪の未来を想像させる。
これは最高の未来の想像と逆ですね。
1つ目の「過去の悔しい出来事を思い出す」に似ています。
この効果は、自分がいったいどんな未来を望んでいるのか?を明確にできることです。
そして思い出せることです。
先ほど書いた通り、人は起きていない出来事でもそれを感じることができます。
本当に嫌だと思うような未来の結末を想像させてみてください。
その時、「こんなの嫌だ!」と本人が思えば、行動力に火が付くはずです。
●このままいったらこんな最悪な結果になる!
●レベルアップできなければこうなる!
●今動かなければこうなる!
こんな、絶対に嫌だと思うような未来をリアルに想像させてあげてください。
(でも毎日はオススメしません。)
5.選手個人への期待を直接伝える。
選手のモチベーションを上げたい指導者の多くが、まだやっていない大事なことがこれです。
まずは、相手に期待していることを明確に本人に伝えてください。
これにはとても効果があります。
実は、「選手は指導者から目をかけてもらえている」と感じるだけでモチベーションが高まるんです。
それは人間の自己重要感を感じられて嬉しくなるからです。
●指導者にとって自分は大事な存在なんだ。
●自分は必要とされている。
●自分は期待されているんだ。
という感覚は、想像以上に選手たちを動かします。
まずはこれを本気で試してみてください。
そこに、良い結果が出たりして成長を感じることができれば、さらに行動力は高まります。
意識してほしいのは、これをしっかりと「個人それぞれ」にやることです。
チーム全体に伝えても、その効果はかなり低いと言えます。
動いてもせいぜい2割くらいの選手だけでしょう。
例えるなら、会社の社長が朝礼で全員に向かって怒るのと、一人だけ社長室に呼んで1対1で怒るのとでは、どちらのほうが気持ちが揺れるでしょうか?
1対1のほうですよね?
それと同じです(笑)。
本気で選手の心に火をつけたいのであれば、一人ひとりにしっかりと接してください。
思っている以上に効果があるはずです。
ぜひ試してみてください。
まとめ
参考になったでしょうか?
選手の気持ちに火をつけるのに重要なのは、感情を揺らすことです。
ただの言葉だけでなく、しっかりとリアルにイメージの沸くように伝えたり、想像させてください。
そして何より、その相手個人にしっかりと伝えてあげてください。
ただ、人の気持ちは上がれば落ちるものなので、焦らず、これらを上手く活用してみてください。
それではまた!
●スポーツクラブの指導者
●部活動のコーチ、監督
●チームのリーダー