多くのリーダーがこんなことを言います。
「いったいどうしたらみんな動いてくれるんだろう〜?」
そう、これは多くの人の悩みどころ。
まずここで僕が考える一番大きな原因はとてもシンプルで、ただ“楽しくないから”
ってこと。
だって、好きじゃない食べ物を食べろって言われても、ほとんどの人はなかなか食べないでしょ。
もし嫌いじゃないけど好きでもないレベルでも、手を上げてまでは食べない。
でもよくあるのが、お母さんがお父さんが食べなさいって言うから…みたいな。
これはもはや、自然なモチベーションではないよね。それはもう「やらされ」
。
そう考えると、リーダーや誰かに言われて動く時点で「やらされてる」ってこと。
それがいいならば仕方ないんだけど、やっぱりそれでは寂しいし、人が本当の潜在能力を発揮するのは、自然とモチベーションが湧く「やりたい!」
って思うときなのだ。
そして、少しでもその「やりたい!」の状態に近づけるためには、“楽しい”ことが大切だ。
人は楽しければ動くから。
まず楽しければ、やらされのモチベーションは要らない。そこから試してほしい。
そしてそして、今回プラスして言いたいこと。
それは「言葉に現実味を持たせろ!」ってこと。
これを意識すれば、本当に驚くほどチームが動いてくれるようになるから。
言葉に現実味を持たせろ!!
じゃあいったいこれはどういう意味なのかと言うと、
「もっとリアルに想像できるように伝える」
ってこと。
例えば簡単に言うと、
「君はもっと点を取れるフォワードになりなさい。そうすればチームはもっと勝てる」
と言う言葉を修正するなら、
「君には〇〇高校のあの10番のようにチームに勢いをもたらしてほしい。だから今よりも点を取れるフォワードになってくれ。特に後半の皆が疲れてくる時間に、自分一人でもスピードとドリブルで突破できる技術と体力をつけてほしい。そのために今日からはダッシュ10本の後にドリブル1対1の5本のセットを5回繰り返そう。まずはドリブルで抜けるところまで意識していこう。大丈夫だ、それができれば君がチームの救世主になる。皆もサポートしてくれ。次に狙っているのはベスト16じゃない、優勝だぞ」
と、こんなふうに伝えたらどうだろう?
少し大袈裟に書いたが、後のほうの言葉は、その選手になってほしい理想像、やってほしい仕事、それを解決するトレーニング、それによって得ようとしている大きな目的まで、しっかりと具体的に、且つ希望あふれるリーダーの目標を伝えている。
これでやっと、言葉に現実味が出てくる。
始めの言葉では、もう殆どの人間が「そうだねー」とか「頑張ろうー」で終わりだ。
なぜなら、その後どうなっていくのが望ましいか?どんな道が待っているのか?がさっぱりイメージできていないから。
何か伝えるならば、しっかりと現実的に道があるように伝えなくてはいけない。
それで初めて、「あぁ、そういう方法があるのか。できるかもしれない。やってみよう」となるのだ。
とにかく、今実際に目の前にあって手に取れるくらいに、数字やレベル、理想像、写真、動画、動きを使ってリアルになるように伝えよう。
そうすればきっと、何が良くて何が足りていないのか、理解し始めるから。
そして、具体的な対策とその進め方までをバシッと決めて伝えれば、「あ、この人は本気で言っているんだな」と感じてくれる。
世の中、格好ばかりは強いけど結局そうすればいいのか?は教えてくれないリーダーが多いとあなたも感じるでしょ?(僕だけかな?笑)
そんな印象がついてしまっては、メンバーはなかなか動いてくれなくなってしまう。
とりあえず、その指示に相手が従うかどうかはさておき、あなたはしっかりと現実的な道を作って見せてあげること。
それが大事。
現実味のある言葉づくり。ぜひやってみてください!
それではまた。